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金色の髪を持つ美少女、明姫 咲(あけひめ さき)。
彼女はその美貌もさることながら、
裏表のない性格で、学校の人気者だった。
しかし彼女は根っからの男嫌い。
告白は何度もされるものの、
そのすべてを断っていた。
そんな彼女が、初めて落ちた恋。
その相手は、
柘植 彰人(つげ あきと)という名の、
咲の通う学校の教師だった。
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それは禁断の恋。
誰にもこの秘密を知られるわけにはいかない。
双子の姉繭(まゆ)や、
友人の森崎 あやめ(もりさき あやめ)、
秋山 未来(あきやまみく)にさえも‥‥。
そんなある日、咲は柘植と海へと出かける。
柘植に日焼け止めを塗ってもらい、海で泳ぎ、
恋人同士になってから初めてのデートを楽しむ二人。
しかし、なんとその場で繭、未来、あやめの3人とばったり出会ってしまう。
なんとかその場をごまかす事に成功した咲は、柘植と別行動を取り、3人と遊ぶことに‥‥。
だがしかし、そんな咲達へと視線を向ける一人の男がいた。
そしてその事に、咲は気付くことはなかった。
不安要素はありながらも、幸せな時間。
咲は、この時が永遠に続くと思っていた。
彼女の携帯電話に、一本の電話がかかってくるまでは――‥‥
その電話の主は低い声でこう言った。
「あの男に、二度と会うな‥‥さもないと――‥‥」
全てをぶち壊す内容の電話に、衝撃を受ける咲。
だが勝ち気な咲は脅えることなく、
犯人を見つけるために行動を開始する。
その先に恐るべき罠が待ち受けているとも知らずに。
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