氷をかじる



 もういっこ、氷を口に放り込む。
 奥歯の間に送り込んでがりっとかじると、氷が割れた。

 割れた氷をつかまえて、さらに砕いてく。
 
 いつもなら、れーとーこあけて、製氷皿かストッカーから氷いっことって口に放り込んで、かじって、それで気がすむんだけど。
 
 キッチンいって、れーとーこあけて、部屋に戻る間に氷なくなっちゃって、キッチンへ戻って。
 
 五回めに、諦めた。

 ‥‥‥‥ナニしてんだろ、俺。
 なんか。
 ばかじゃないの。
 そう思っても――手はとまんない。
 ストッカーから氷拾い出して、口に放り込んで。
 がりがり噛んで、砕けた破片が喉から胃に落ちてく。

 ねえ。
 
 もう――‥‥やめよーよ。


戻る