危険なレッスン



 ‥‥‥‥あ――?
 
 耳のすぐ後ろで椿さんの声が響いて、ふいに、背中がぞくっとした。
「腕は柔らかく空気を抱くような感じで」
「う‥‥うん」
 背中のすぐ後ろに椿さんの体温があるのがはっきりわかる。
 首のへんに椿さんの息がかかって。
 なんで、だろう――‥‥すげえ、どきどきする。
 
(‥‥‥‥!)
 
 ちょ――‥‥ちょっと、待てよ。
 
 オレ、‥‥。
 
「腕全体も長く使う。これもさっきと同じでね、そう見せようと意識するのが大切」
「‥‥っ、――――」
 
 つぅっ、って椿さんの指がオレの腕をなぞって。
 ずきん、って腰のあたりが疼いた。
 
 ま――‥‥待てよ‥‥。
 
 なんでオレ、こんなどきどきして‥‥‥‥勃ちかけてるんだよ。


戻る